平成21年12月10日木曜日

第二弾:Day 10 組み込みループ


今日は会社のクリスマスパーティーでした。

私はこの会社では初めてのパーティーで、レインボーブリッジが見えるすてきなホテルで、かなりの豪華さにちょっと驚きでした。社長からの乾杯のスピーチは、今年の不況にもかかわらず、会社がノルマの100%近い成績を達成したとのハッピーなメッセージでした。シャンパンもバッチリでした!

お食事はブッフェスタイルで、50名ほどの人数でガヤガヤにぎわっている最中、司会がゲームをやったり、プロのマジックショーをやったり、まぁ、楽しかったです(マジシャンの手に隠れたカードが見えちゃったのが、ちょっとがっかりでしたが、やはりハトがハンカチから出てくるのはすごかったです)。

最後には日本の会社ですから、「一本締め」をリードする人が〆のスピーチをしました。アメリカでしたらクリスマスパーティーの終わりの言葉は、一年無事であった幸せ、家族への感謝、そして来年に向けての平和への祈りで、和やかな気持ちで終わります。

しかし今夜のスピーチはちょっと違っていました。この方は営業のマネージャであったせいか「まだ今期は終わっていないので、最後までがんばろう。最後の一円まで売ってこよう。こういう努力があるからこそ、皆の家族も安心して暮らせていることを考えよう。」まぁ、こんな感じでした。

私はどうがんばってもクリスチャンとは言えません。でもクリスマスのスピリットは大切にしています。そのせいか、この最後のスピーチに若干違和感を覚えました。

でも一つだけこのような終わり方で良いこともありました。それは、コミュニケーションのテクニックで言う、組み込みループ(Embedded Loop)という概念です。これは、何か相手の無意識に埋め込みたいメッセージがあるときは、ロシアのお人形のように、一つの人形の中にさらに小さな人形があって、その人形の中にさらに小さな人形があって...のように、一番大切なメッセージを別のメッセージで包んで行くことを指します。その観点から見ると、今日のパーティーは、営業的メッセージで始まり、営業的メッセージで終わりました。ですが、その真ん中には、楽しいマジックや、美味しい食事の記憶のメッセージが入っています。

今日のスピーカーは、無意識に、私たちの無意識に、楽しい思い出を包んでくれました。

無意識のハッピーネスに感謝!

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もし50日しか生きれないとしたら。。。

もし後50日しか生きれないとしたら、その時間をどう生きますか?
一日一日が最後と思って生きるとしたら、どう毎日が変わるでしょう?
エルドン・テイラー氏が出した答えは「このひとときを大切に」でした。